“チャレンジ”と聞くと、なんだか足がすくんでしまいますよね。
新しいことを始めるわけだからワクワクしてもいいはずなのに、なぜか不安になって逃げ出したくなる。
なぜ人はチャレンジできないのでしょうか?
「やりたいことはあるけれど、なかなか一歩が踏み出せない」
多くの人が抱えるこの悩みには、実は明確な理由があるのです。
結論から言えば、チャレンジできないのは“あなたの意思が弱いから”ではありません。
それは人間に備わった本能による働きです。
人間の脳は、基本的に「現状維持」を最優先します。
なぜなら、今までと違うことをすれば危険やリスクが伴う可能性があるからです。
太古の昔から「命を守る」ことが最重要課題だった僕らの脳は、新しい挑戦を「危険行為」として認識し、全力で止めにかかります。
具体的には、不安を感じさせたり、失敗のイメージを頭に浮かばせたりなど。
よく「ホメオスタシス(恒常性)」などと言いますが、いつもと違う行動を始めても、必ず元通りの行動パターンに戻そうとする力が働く。
だから、どんなにやる気を出して行動しても、なかなか長続きしないわけです。
では、どうすればこの壁を突破できるのか?
どうすれば、勇気をもってチャレンジできるようになれるのか?
そのために必要なのは「気合い」や「根性」ではありません。
カギになるのは「情報」です。
たとえば、初めてビジネスにチャレンジする場面を想像してください。
右も左も分からなければ不安になるのは当然です。
でも、もし「成功するための正しいやり方」をあなたが知っていたなら、どうでしょう?
しかもそのやり方で成果を出し続けている人があなたのすぐ身近にいたなら、どうですか?
成功までの正しいやり方を知っていて、なおかつそのやり方で実際に成功し続けている人がすぐ身近にいたならば、成功までの道筋も具体的かつ鮮明にイメージできるし、不安や恐怖もきっと大幅に減るはず。
つまり僕らはチャレンジそのものが怖いのではなく、それが何なのかよくわからない・それを成功させるための方法がよくわからないから不安になるのであって、知っていれば自信を持って前に進めるようになるということ。
それがどんなものなのか知らないから、本能が危険だと判断してブレーキをかけてくるのです。
この「本能によるブレーキ」を外すためには、正しい情報を仕入れ、成功までの道筋をより鮮明かつ具体的にイメージすること。
そのための一番の近道は、自分が理想とする道をすでに歩んでいる人=ロールモデルを見つけることです。
まずはロールモデルを見つけ、その人が一体どんなやり方をしているのか、その人の行動・考え方・日々の習慣・価値観…それこそその人の生き方だったり普段からどんな生活をしているのか…そういったことまで出来る限り細かく具体的に観察する。
もし身近にいる人なら、積極的にその人との接点を増やしていく。
有名人であれば、その人が出している本や動画、発信している情報などを徹底的に調べる。
そうやって具体的な情報を集めまくることで、あなた自身の中に「成功までの道筋」がより鮮明に描かれていきます。
そしてやるべきことが具体的に視覚化されてくると、これまで自分の頭の中を支配していた「できそうにない」という感覚よりも、「できるかも」という実感が上回るようになり、本能も味方してくれるようになります。
このように、情報を収集し、道筋を描き、成功へのイメージができあがったら、最後に必要なのはほんの少しの覚悟です。
思い切って「えいっ」と飛び込んでしまえば、本能はブレーキではなく、むしろあなたの背中を押してくれる存在へと変わります。
不安や失敗のイメージによってあなたにブレーキをかけ続けてきた本能が、今度は成功のイメージを浮かび上がらせてあなたを後押ししてくれるようになる。
だから、安心してください。
あなたがチャレンジできないのは、あなたが弱いからでも臆病だからでもない。
ただ、本能が「守ろう」としているだけなのです。
正しい情報を仕入れ、成功への道筋を描けば、あなたの本能は前進していくための最大の味方になってくれます。
さあ、共に一歩踏み出しましょう!
仁より
