#51『その人間の本性が見える瞬間』 | Life Compass

#51『その人間の本性が見える瞬間』

人間の本性って、なかなか見えないものですよね。
長く付き合ってきた相手でさえ、「えっ、この人って実はこんな一面を持っていたのか」みたいなこともあったりする。

僕もこれまで多くの人と付き合ってきましたが、誠実そうに見えていた人が実は会社のお金を盗んでいたとか、堅物な人が実は誰にも言えない変態的な性癖を持っていたりとか、正直者で会社からの信頼も厚い人が実は周りの仲間を陥れるようなことをしていたりだとか、本当にいろんな人間の裏の顔を見てきました。

ということでタイトルにもある通り、今回は僕自身の経験を元に「その人間の本性が見える瞬間」を話していこうと思います。

 


その人間の本性が表れる瞬間、それは一体どんな時なのか?

それは「その人間が大きな力や権力を手にした時」です。
人は何かしらの力を手にすると、これまで自分を抑えていた“自己抑制のブレーキ”が緩み、思わず素が出てしまう。
しかも手に入れた力が大きければ大きいほど、その本性は何倍にも割り増しされて引き出される。

例えば地位や肩書を手にした途端、急に偉そうな態度になって周りを見下し始めるとか。
ビジネスで大きな成功を収めた途端に謙虚さを失い、周りに対して命令口調の物言いに変わったりとか。
大金を手にすることによって、高級車や高級時計・豪邸などを買っては自慢し始めるとか。

身近な例で言えば、例えば車の運転になると急に人格が変わったようになる人っていますよね。
普段は温厚でおとなしいのに、ハンドルを握ると人が変わったように荒っぽい運転になり、他の車にも一切道を譲らない、みたいな人。
これは、ある意味“自分を超える大きな力”である自動車を“自分の力”だと勘違いしてしまい、思わず素の自分が出てしまうわけです。

人は、周りより大きな力を手にすると自己抑制のブレーキが緩み、本性が表れ始める。
ということは、自分より弱い立場や弱者に接する時の態度を見れば、その人間の本性が見えるということ。

例えばお店の店員に対する態度。
スーパーやコンビニ、または役場など相手に逆らうことのできない立場の人間に接する時。
横柄な態度の人もいれば、いつもと全く変わらない人、または逆に丁寧にお礼まで言う人もいる。
正にその人の人間性がモロに出てきます。

また僕は若かりし頃に合コンに行った時など、相手の女の子の“店員に対する態度”をよく見ていました。
特に僕ら男性陣が見ていない時の「店員に注文する時の態度や口調」を見ていると、その女の子の素がよく見えたりします。
まぁ、ちょっと意地が悪いかもしれませんが…

 

ということで悪い例ばかり挙げてきましたが、反対に力や権力を手にしても変わらない人も中にはいますよね。

権力を手にしても、他人に接する態度が変わらない人。
相手の弱い立場を考慮したうえで、話しやすい空気を作ってあげる人。
または周りより上の立場であるにもかかわらず、むしろ他人の言葉に耳を傾けようとする人。
こんな人も一定数いるわけです。

なぜ力を手にしても、態度が変わらないのか?
それは、「自分がいま手にしている地位や肩書といったものは、単なるアクセサリーであり、自分自身の力ではない」ということを理解しているから。

いわゆる地位や肩書やお金といったものは、その人間を彩る単なるアクセサリーであり、状況が変われば簡単に失ってしまうもの。
つまり借り物の力であり、自分の力そのものではないということ。
そのことを理解しているから、どんな力を手にしたとしても、その人間の態度や生きる姿勢は変わらないわけです。

 


ということで「その人間の本性が見える瞬間」という内容で話してきましたが、今回の話をぜひあなた自身にも当てはめてみてください。
もしかすると、自分でも気づかなかった自分の素顔に気づくかもしれませんよ…

ということで、では。

仁より