#52:怒る人の対処法⑥『 実は怒っている本人が一番苦しんでいる!? よく怒る人ほど本当は自分が嫌い』 | Life Compass

#52:怒る人の対処法⑥『 実は怒っている本人が一番苦しんでいる!? よく怒る人ほど本当は自分が嫌い』

あなたの身近にもいませんか?すぐ怒る人、怒鳴る人、他人を責める人…
こういう人たちを、あなたはこれまでじっくりと観察したことがありますか?

一般的に「怒る人」のイメージといえば…
ワガママで自己中心的、自分が常に正しいと思っている。
自分の思い通りにならない相手や、自分の言うことを聞かない相手が大嫌い。
まさに「自分こそが正義」「自分こそがルール」であり、そしてそんな自分のことが好きで仕方ない…

そんなイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

でもそのイメージ、実は真逆なんです。

「怒る人は自分が正しいと思っている」…実は反対。
自分の考えに自信が無いからこそ、自分の考えを周りのみんなに認めてもらって安心したいがために、焦って相手を攻撃してしまうのです。

「怒る人は自分のことが好き」…これも反対。
感情的になってよく怒る人ほど、実は自分のことが嫌いなんです。
怒っている人ほど、本当は苦しんでいる――これが真実です。

 

怒る人は自分のことが嫌い!?

怒る人というのは、一見すると相手のことが嫌いだから怒っているように見えますよね。
でも、そうじゃないんです。

相手のことが嫌いだから怒っているわけではありません。
実は、自分の中にある「自分自身の嫌いな部分」を、相手の中に見ているのです

どういうことかというと…
まず人間というのは、自分の意識に引っかかるものしか認識しません。
つまり、みんな同じものを見ていても、人によって見え方や見えるものが変わってくる。

例えば、みんなでドライブに出かけたとします。
車が好きな人は、脇を走る車ばかりが目に付く。
食べることが好きな人は、飲食店の店舗や看板ばかりが目に入る。
音楽が好きな人は車の中に流れる歌ばかりを聴いて、外の景色は目に入っていても全く覚えていない。

また、今まで車に興味が無かった人でも、免許を取って車を買うことになると急にいろんな車が目に付き始めたりします。

このように同じものを見ていても、その人の意識にあるもの(何が好きか、何に興味を持っているか)によって、認識するもの、つまり見えるものは変わるのです。
そして、自分の意識の中に無いもの(興味の無いもの)は認識しない、つまり目の前にあっても見えていないのです。

だから、その人にとって「気に入らない相手」というのは、その相手の“気に入らない部分”が自分の中にもある証拠なのです。

自分の中に無ければ、気に入らない以前に、その部分を認識すらしません。
自分の中にあるからこそ気付けるのです。

だから、相手の中にある気に入らない部分を責めるというのは、自分の中にある気に入らない部分を否定しているのと同じ。

他人のことをいつも責める人、他人のことをいつも怒っている人というのは、自分の中にある嫌いな部分を、それだけたくさん相手の中に見つけ出している。
つまり、それだけ自分のことを嫌っているのです。

極端な話、殺人を犯す人に自分を好きな人はいません。
自分の中にある、殺したいほど嫌いな部分を相手の中に見ているのです。

 

怒る人は依存心が強い

自己肯定感が高く、心が満たされている人というのは、基本的に他人を怒りません。

いつも他人を責めたり怒ったりする人というのは、
「あの人がこうしてくれたら…」
「周りのみんながこうしてくれたら…」
そんなふうに、常に自分ではなく、他人が「こうしてくれたら」と、他人を動かそうとばかりする。

こういった人は、常に他者に依存した状態で生きている、とても依存心の強い人なんです。
「他人がこうしてくれたら自分は幸せになれる」
「他人が思うように動いてくれないから幸せになれない」
そうやって自分の幸せや人生すら、他人任せにしてしまっているのです。

でも、他人では自分を幸せにすることはできない。
自分を幸せに出来るのは自分でしかない。
幸せの源(みなもと)は、自分の中にあるのです。

今のあなたの現実は、これまでのあなたの言葉や行動・思考が作り出したものであり、あなたを取り巻く人間関係も、あなたから発せられたものが引き寄せているのです。
そして全てはあなたの捉え方次第――ものごとの真実や意味というのは、あなたの考え方次第でどのようにでも変わってくるのです。

幸せの源は常に自分の中にある。
自分を幸せにするのも不幸にするのも、全て自分次第。
それが理解できれば、他者に対する怒りは消え失せます。

自己肯定感の高い人というのは、無意識、もしくは意識的にそれを理解している。

他人を操ろうとする人・他人に圧力をかけて動かそうとする人・他人に幸せにしてもらおうとする人など、他人に幸せの源を求める人は、ことあるごとに他人を責め、自らを苦しめ続けることになるのです。

 


人から怒られたり、怒鳴られたり、責められたりするのは、誰しも嫌であり、苦痛であり、辛いものです。

でも、あなたを責める人・あなたを怒る人というのも、あなたと同じように苦しんでいるのです。
自分で自分を嫌っていることにも気付かず、周りに当り散らし、そして最後にはみんなが離れていって独りぼっちになってしまう…

でもだからといって、あなたがその人の感情の受け皿になる必要はありません。

相手の苦しみを理解することと、あなた自身を守ることは、両立できるのです。
「ああ、この人は今、自分自身との関係に苦しんでいるんだな」
そう静かに理解しながらも、適切な距離を保つ。
それが、あなた自身を大切にするということ。

相手の怒りに巻き込まれず、でも冷たく突き放すのでもなく――
ただ、あなたはあなた自身との関係を、丁寧に育てていけばいい。
それこそが、最も建設的な対応だと僕は思います。