「やる気が出ない」
「三日坊主で終わってしまう」
「続けようと思っていたのに、気づいたらやめている」
こういう悩み、誰しも一度や二度は経験したことがありますよね。
そしてたいていの場合、こんな解決策が出てきます。
「習慣化のテクニックを使おう」
「小さく始めよう」
「ご褒美を設定しよう」
でも僕は思うんです。
これって問題の本質を外しているんじゃないか、と。
モチベーションは「原因」ではなく「結果」
多くの人はきっと、こう考えている。
・モチベーションがある
↓
・行動できる
↓
・継続できる
でも実際はこうじゃないかと僕は考えている。
・自分の在り方が決まっている
↓
・在り方に従って行動が生まれる
↓
・必然的に継続されていく
モチベーションというのは、在り方が定まったときに“結果として”生まれるもの。
最初からモチベーションを探しに行くのは、実は順番が逆なのです。
「在り方」が決まると、行動が義務じゃなくなる
少し僕自身の話をします。
僕は昔から体の線が細くて、正直コンプレックスもありました。
でも筋トレを「頑張って続けよう」と思ったことは、ほとんどありません。
なぜかというと、僕の中に「こういう男であるべきだ」という具体的なイメージがあったからです。
引き締まった体を持ち、己を律することができる、そんなカッコイイ男像が。
その像が先にあったから、筋トレは義務じゃなくて在り方を体現するための自然な行動になった。むしろポッコリお腹になっていく自分の方が、気持ち悪くて耐えられない。
「頑張って続ける」ではなく、「やらない方が違和感がある」という状態です。
つまり自分の在り方から必然的に行動が生まれた、ということ。
テクニックより先に「在り方」を決める
たとえばこんな例で考えてみましょう。
読書を習慣にしたい人
・テクニック思考:「毎日10ページ読もう」「寝る前の習慣にしよう」
・在り方思考:「自分は知的好奇心を大切にする人間だ。そういう人間は本を読む。」
運動を習慣にしたい人
テクニック思考:「週3回ジムに行こう」「カレンダーにシールを貼ろう」
在り方思考:「自分は体を資本にして生きる人間だ。そういう人間は体を動かす。」
発信を習慣にしたい人
テクニック思考:「毎週1記事書こう」「投稿時間を決めよう」
在り方思考:「自分は価値を届け続ける人間だ。そういう人間は発信をやめない。」
どうでしょうか?
在り方が先に決まると、行動の理由が「ルールを守るため」から「自分らしくあるため」に変わります。
そしてアイデンティティに反する行動の方が、むしろしんどくなる。
心理学はこれを「アイデンティティベースの習慣」と呼ぶ
習慣化をテーマにした本で世界的なベストセラーとなったジェームズ・クリアーは著書の中で、習慣化には三つの層があると言っています。
・一番外側:結果(何を得たいか)
・中間:プロセス(何をするか)
・一番内側:アイデンティティ(自分は何者か)

多くの人は外側から変えようとします。
「痩せたい」という結果から始めて、「運動(ダイエット)する」というプロセスを作ろうとする。
でも長続きする変化は、必ず一番内側から始まります。
「自分は健康を大切にする人間だ」というアイデンティティが先にあるから、運動は自然とついてくる。
実践ワーク:自分の「在り方」を言語化する
では具体的にどうすればいいか。
ということで、シンプルなワークを紹介します。
ステップ1:理想の自分像を描く
「5年後、こういう人間でありたい」という像を一人、具体的に思い浮かべる。
有名人でも架空の人物でも構いません。
ステップ2:その人の「普段の行動」を書き出す
その人はどんな生き方をし、何を目指しているか。自分をどう扱っているか。時間をどう使っているか。人とどう関わっているか。周りからどんな人だと思われているか。できるだけ具体的に。
ステップ3:「在り方宣言」を一文で書く
「自分は〇〇な人間だ。だから〇〇をする。」という形で。
例えば—
「自分は周りに価値を届け続ける人間だ。だから毎週発信をする。」
「自分は周りを導くリーダーだ。だから先頭に立ってチャレンジし続ける。」
「自分は生涯現役のアスリートだ。だから常に体を鍛え続ける。」
などなど。
「続けられない」は、在り方が決まっていないサインかもしれない
モチベーションが続かないとき、多くの人は「自分には意志力が足りない」と考える。
でも実際は、在り方がまだ決まっていないだけのことが多い。
習慣化のテクニックなどを使うとすれば、在り方が決まった後に使うものです。
順番を間違えると、いくらテクニックを積み重ねても砂の上に家を建てるようなものになってしまう。
まず「自分はどう在りたいか?」を決める。
「自分は何者になりたいのか?」が決まれば、やるべきことは自ずと決まり、継続のエネルギーは自然と湧いてくる。
モチベーションに頼らなくても、必然的に行動し続けられるようになります。
