これまでいろいろな人と話をしてきて、1つ感じることがあります。
それは「過去にとらわれている人が想像以上に多い」ということ。
「前に上手くいかなかったから、きっとまたダメだろう」
「今までやったことないから、やめておこう」
こんな感じで、過去の経験や出来事を持ち出しては否定的な発言をする。
過去の経験を元に、未来の結果を決めつけてしまう。
確かにその気持ちも、分からなくはないです。
何らかの基準があったほうが未来の予測もしやすくなりますし、過去の教訓や経験則が自分の身を助けてくれることもあるかと思います。
しかし実はその視点を「ある方向」に変えるだけで、あなたの未来は大きく変わっていくのです。
時間はどこから流れてくる?
ところで「時間の流れ」がありますよね。
過去から現在・未来といった感じで、時間は一定の方向へ向けて流れていきます。
では過去・現在・未来という時間軸において、時間はどの時間軸からどの時間軸に向けて流れているでしょうか?
もう答えを言いますが、時間というのは「未来」から流れてきて、「現在」を通過し「過去」へと流れていきます。
例えば明日、「得意先に自社商品のプレゼンをする」という仕事があるとします。
一日経つと、それは今日の仕事となる。
そしてそれからさらに一日後、一か月後、一年後…と時間が経過していくと、その仕事はどんどん遠い過去の出来事となっていくわけです。
つまり「これから起こる出来事」というのは、常に未来からやって来る。
そしてその出来事は時間の経過と共にどんどん過去の出来事となっていき、やがては見えないほど遠くまで流れていって記憶も薄れていく。
つまり目を向けるべき方向は常に「未来」であり、これからやって来る新しい未来に対してどう対処するかを僕らは考えなければならないのです。
過去の失敗や過ちを後悔し引きずってしまう気持ちもよく分かりますが、遠くへ流れ去っていった過去を一生懸命眺めていても、もう手は届かないのです。
遠くに流れていってしまった過去にこだわり、その過去を望遠鏡で一生懸命眺めていても、現状は何も変わらないわけです。
未来のための種まき
あなたはどんな「自分の未来」を思い描いていますか?
どんな自分、どんな環境、どんな人生、どんな生き方を手に入れたいと思っていますか?
あなたにとっての望みや願望がもしあるのなら、望み通りのものが未来からちゃんと流れてくるように種まきをしておかなければなりません。
ではその種まきは、いつするのか?
それは「現在」です。
自分の望む現実が未来からちゃんとやって来るように、毎日毎日種まきをしていく。
イメージとしては、自分の欲しい種(=望む未来)の入ったボールを、川の上流(未来)へ向けて放り投げるような感じでしょうか。
川の上流(未来)へ放り投げた種(=望む未来)は、流されながらだんだんと成長していき、現在の場所に流れ着く頃には大きく花開く。
望む未来を手に入れるために今この瞬間から種を仕込んでいく、つまり今を全力で生きるのです。
よく「今を生きろ」とか「今ここに全力を尽くせ」など言いますが、それも全て視点が未来へ向いていることが前提となっています。
自分の望むもの・望む状況を未来で手に入れるために、今この瞬間を全力で生きるのです。
といういことで今回は時間の流れの概念を用いて、未来に視点を向けることの重要性について話をさせてもらいました。
今のあなたは、どんな未来を望んでいますか?
その未来を手に入れるために、どんな種まきをすればいいと思いますか?
どんな種の入ったボールを、未来に向けて放り投げればその未来は手に入れられるでしょうか?
僕らの望む未来を手に入れるために、今この瞬間にお互いしっかり種まきをしていきましょう。
では。
仁より