どうも、仁です。
僕ら人間には、承認欲求がありますよね。
承認欲求とは、他者から認められたい・評価されたいという気持ちのこと。
この承認欲求が強くなりすぎてしまうと、マウントの取り合いなどが起こり、人間関係もおかしくなり始める。
しかし承認欲求=人の目を意識するからこそ、社会の秩序もバランスよく保たれていたりする。
もし仮に世界中の人間が誰一人として他人の目を全く気にしなくなってしまったなら、それこそ倫理観や道徳心も崩壊してしまう。
そこら中で野グソをする人や、迷惑行為を平気でやる人たちであふれ返ってしまうわけです。
人間関係の中で生きる僕ら人類にとって、この承認欲求というものは集団生活を営んでいく上で必要なものであり、これがあるからこそ人間社会も成立し続けているということ。
誰の中にも必ずある承認欲求。
この承認欲求について、以前いた職場でとても特徴的な二人の男性がいました。
この二人は共に強い承認欲求を持っていたにも関わらず、全く違うタイプで全く違う現実を生きていたので、面白いなと思って今回取り上げてみます。
あなた自身にも当てはめながら読んでいただければと思います。
この二人を、仮にAさんBさんとします。
まずAさんですが、この人は相手によって態度がまるで変わる。
自分より権限を持つ目上の人間や、自分に味方してくれる人間に対してはメチャメチャ愛想がいい。
でも自分よりも下で、なおかつ自分の言うことを聞かない相手に対してはすごく攻撃的になる。
また、心に余裕がなく、どこかビクビクしていて、ちょっと思い通りにいかないことがあるとすぐに感情的になって怒り始める。
常に「自分は優秀なんだ」と一生懸命アピールしてるんだけど、いつも空回りしている。
それに対しBさんは、どんな相手に対しても、基本的に態度は変わらない。
自分より目上の相手に対しても堂々と自分の意見を主張するし、下の人間に対する面倒見もいい。
また言動に余裕があり、感情的になることもあまりなく、いつでも論理的に物事を判断する。
またAさんと同じく自分の優秀さをアピールしてくるが、口ではなく常に結果で実力を見せつけてくる。
この二人はどちらとも自己アピールは強いしマウントも取ってくる、ちょっとメンドクサイ人ではあったのですが、Aさんはいわゆる万年平社員だったのに対し、Bさんはアっという間に出世街道を駆け上がっていきました。
同じ承認欲求の強い者同士でも、生きている現実はまるで違ったわけです。
ということでこの二人の一体何が違うのか?ということですが、一言で表すと「なぜ周りから認められたいのか、その理由・目的が違う」ということです。
どういうことかというと、最初のAさんはただ「自分が認められること」を目的としているんですね。
周りから認めてもらうことによって安心したい、自分の居場所を確保したい、それが目的となっている。だからいつも他人の顔色ばかり窺い、それに振り回されてしまっている。
それに対しBさんの目的は「成り上がること」。
自分が成り上がるための方法として、周りに自分のことを認めさせるという手段を取っている。
だから周りに振り回されることが無いと言うか、むしろBさんが渦の中心となって周りを巻き込んでいってるといったイメージでしょうか。
最初のAさんは、どこかしら自信が無いように見える。
そしてその自信の無さを埋めるために周りから認めてもらおうと必死になっている。
つまり承認欲求に振り回されてしまっている状態です。
対してBさんはいつも自信に満ち溢れていて、自分の承認欲求を自らコントロールしている。
周りに振り回されるのではなく、逆に周りの人間を自分に合わせさせる。
他人さえもコントロールし、自分主体で場の流れを作り出していく。
同じ承認欲求の塊のような人間でも、中身はまるで違う。
仮にあなたがAさんかBさんかどちらかの人間になれるとしたら、どちらがいいですか?
まぁどちらも何かと問題のある人ではありましたけど(笑)、僕らの中にある承認欲求をどうせ無くすことができないのなら、1つの選択肢としてBさんのような「承認欲求に振り回されるのではなく、それをうまく利用する生き方」をしてみるのも、面白いかもしれませんね。
ということで今回の話は終わりです。
では。
仁より