♯29『ハッタリは、”理想世界”への最短ルート』 | Life Compass

♯29『ハッタリは、”理想世界”への最短ルート』

ハッタリをかます人を見て、あなたはどう思います?
ビジネスにおける商談や交渉の場、またはスポーツにおいてもハッタリ行為というのは見られると思います。
一昔前だと、サッカー日本代表の本田圭佑さんが記者会見などでハッタリをかまして「ビッグマウス」なんて言われてましたよね。

ハッタリをかますのを見ると、
「なんだよ、調子に乗りやがって」
「なに勘違いしてんだ、あいつ」
つい、そう思ってしまいますよね。

でも僕は、あえてハッタリをオススメします。
なぜならハッタリとは「まだたどり着けていない自分の“理想の姿”を先に演じる行為」であり、その理想の姿を演じることによって人は最速で成長できるようになるからです。

ちなみにハッタリとは「実際の実力以上に自分を大きく見せること」であり、実は想像以上に勇気のいる行為。
ハッタリをかました以上、実力以上の自分を演じなければならないわけだから、そこには強いプレッシャーもかかるし、仮にうまくいかなければただの嘘つきヤロー扱いされて自信も信頼も失うかもしれない。

でも、そんなリスクを冒してでも、なおハッタリをかますことには圧倒的なメリットがあるのです。

 

メリット①理想の自分に近づくスピードが加速する

人の行動や考え方というのは、実は「自分がどう振る舞うか」に大きく影響されます。
たとえば自信がなく不安に感じていても、あえて堂々とした態度や口調で行動したり発言したりすると、不思議と自信が出てきたりするもの。

僕も若かりし頃、仕事で「今の自分の実力じゃ、ちょっと難しいな…」と思うようなことでも「僕がやります、任せてください。」と強気で仕事を引き受けたことがありますが、自分の強気な態度に自分自身が影響を受け、気持ちと勢いでやりきることができた経験が何度もあります。

なぜハッタリをかますと力が発揮できるようになるかというと、それは「理想の自分を“先に演じる”ことで、内面がその姿に追いついてくるようになるから」です。

プレッシャーは当然ありますが、「自分にはできる」とハッタリをかますことによって自分自身がその気になり、その理想に追いつこうと驚くほどのスピードで成長し始める。
そして、どんどん理想の自分へと近づいていくことができるようになるわけです。

 

メリット②周囲の評価が先行する

自信がありそうな人、頼れそうな人、堂々としている人…そういう人にチャンスや信頼が集まるのが、僕らが生きるこの人間社会です。
たとえば自信が無さそうにしている人や、不安そうな顔でオドオドしている人に、何か大事なことを頼んだりしますか?しませんよね。

あなたのハッタリは、「この人なら大丈夫かも」「この人ならやってくれるかも」という期待を周囲の人間に抱かせ、それによって多くのチャンスがあなたに舞い込んでくるようになります。

そして周囲から期待されればされるほど、「その声に応えなければ」とモチベーションや使命感や責任感も沸き起こり、あなたの背中を力強く押してくれるようになります。

 

メリット③自分を追い込む環境を自らの手で作れる

ハッタリとは、ある意味「やるしかない状況」を意図的に作り出す行為です。
逃げ道を断つ行為であり、それによって後に引けない自分を作りだす。

そして人というのは追い込まれると、想像もできないような力を発揮するものです。
「俺って本気を出せば、ここまで出来るのか…」
そんな、自分でも驚くような力が現れるものです。

また、もしあなたが一歩を踏み出せずに悩んでいる時は、この「やるしかない状況」というのはそれを突破するための原動力にもなります。

 

メリット④自己イメージが塗り替わる

ハッタリをかますのは怖いかもしれない。
まだ成れていない理想の姿を演じるのは、正直しんどいかもしれない。

でもその少しの”背伸び”をやり続けると、その背伸びがいつしか等身大の自分になる。
背伸びだと思っていた状態が、いつしか普通の状態になり、気づけば理想は実現している。

実は世の成功者というのは、例外なくみんな背伸びをしながら生きているのです。
今の自分の一歩先を行く理想の自分を演じ、それが当たり前になる頃にはまたさらに一歩先の自分を演じる。

その小さな積み重ねが小さな成功体験となり、自分への信頼=自信へと変わる。
「俺は、やれば出来る人間だ」という自分への信頼や自信が、自分の成長をさらに加速させていくのです。

 

メリット⑤人間関係=人生が変わる

ハッタリ=理想の自分を演じると、その理想の自分にふさわしい環境や人が寄ってくるようになります。

例えば…
・できる人と見なされ、重要な場に呼ばれるようになる
・今まで届かなかった世界や人たちとの接点ができる
・今の自分よりも高いレベルの人たちに囲まれるようになる

最初は戸惑ったり居心地が悪く感じるかもしれませんが、見方を変えると、これはある意味自分を大きく成長させるためには最高の環境と言えます。

自分より一歩も二歩も先を行く人たちと接したり、仕事などを一緒にすることにより、その人たちの思考回路や感覚・判断基準・価値観などに影響され、自分の当たり前の基準は嫌でも引き上げられていきます。

よく「お金持ちになりたければ、お金持ちと一緒に行動しろ」なんて言いますが、これは「お金持ちと行動を共にすることにより、お金持ちの考え方や価値観などがインストールされ、その結果お金持と同じような行動をするようになり、自分も同じようにお金持ちになれる」ということ。

人は「環境の生き物」であり、その人の考え方や行動は周囲の環境、特に自分を取り巻く人間関係から大きく影響を受けるものであり、ハッタリをかます=背伸びをする=一歩先の理想の自分を演じる行為は、自分にとってよりよい環境や人間関係を引き寄せる呼び水(きっかけ)となるのです。

 

 

ということで僕なりの「ハッタリに対する考え方」をシェアさせていただきましたが、確かにハッタリをかますのはしんどいかもしれません。
「ずっとこの緊張感の中で生き続けるのか…」と不安になるかもしれません。

でも、そんなことはない。
最初はただの背伸びであっても、その背伸びはいつしか自然体になり、そしてそれが“自分の標準”になる。

これは、今の自分ではまだ届いていない自分を先に“演じて”しまうことで生まれる変化です。
ハッタリとは、偽物の自分を演じることではありません。
まだ表に出ていない“未来の自分”を先取りする行為であり、それによって計り知れない恩恵をあなたは受け取ることができるのです。

とはいっても実現不可能なハッタリをかますのは、もちろん違いますからね。
それだとただの不誠実なインチキヤローになってしまいますからね。

まずは一歩先の理想の姿を想像し、もうすでにそうなったつもりで発言したり行動したりしてみる。
そうすることによって、あなたの成長速度は一気に加速し、人生もどんどん面白くなっていくはずですから。

一緒に頑張っていきましょう!
では。

仁より