あなたは怒る側の人間ですか?
それとも……怒られる側の人間ですか?
子供時代の僕は、典型的な「怒られやすい人間」でした。
何をするにも要領が悪く、いつも大人や学校の先生・クラブの先生などに怒られていました。
常に周りの大人の機嫌ばかりを気にし、自己主張もすることなく、委縮した子供時代を過ごしました。
そして大人になってからも、それは変わりませんでした。
大人になってからは、自分を怒ってくる人間から自分自身を守ろうと、事あるごとに会社の上司や先輩と衝突するようになりました。
「このままではいけない…」
頭では分かっていても、なぜ自分ばかり怒られるのか、なぜ自分ばかりが目の敵にされるのか、その理由や原因が分からなかった当時の僕は、長い間ずいぶん苦しみ続けました…
あなたは怒る側の人間ですか?
それとも…もしかして過去の僕と同じ「怒られる側の人間」なのではないですか?
今の僕は、基本的に他人から怒られることがありません。
もちろん年齢がある程度上がってきたからというのもあるでしょう。
でも僕が怒られない根本の原因は、年齢などではありません。
僕はある時期を境に、人から怒られることがほとんど無くなりました。
それはなぜか?
その理由は僕が「怒れない人間」「怒りにくい人間」になったからです。
この「怒る人の対処法」シリーズは、ずいぶん昔にブログで配信したシリーズであり、怒る人間や怒られる人間の心理を中心に話したものです。
そしてこのシリーズを通じて、あなたにも「怒られない人間」になってもらい、あなたらしい生き方を実現してもらおうと思います。
ということで、まず今回は「なぜあなたばかりが怒られるのか?」について話していきますね。
怒られやすいキャラを演じていませんか?

この社会には、大きく分けて3種類の人間がいます。
「怒る人」と「怒られる人」、そして「そのどちらでもない人」。
そして、多くの人はその場の状況によって「怒る側」「怒られる側」「どちらでもない人」の間を行ったり来たりする。
でも中には、いつも怒る側の人もいれば、逆に怒られる側にばかりいる人もいます。
怒る側にいるのも場合によってはしんどいですが、怒られる側というのは精神的にも本当に辛いものです。
体調を崩したり、場合によってはうつ病などの心の病になったりすることもあります。
その結果自分の望む人生を歩めなくなったり、場合によっては人生が狂ってしまうことさえあります。
どうすれば怒られる側から抜け出すことが出来るのか…
実は怒る人というのは、基本的に自分が怒りやすい相手を怒ろうとするのです。
会社や学校など人が集まるような場所にいると、
「この人はしょっちゅう怒られてるなぁ」
「なぜかこの人はいつも扱いが悪いんだよなぁ」
みたいに、怒られキャラのイメージが定着している人っていますよね。
逆に
「この人は何やっても怒られない」
「この人はいつもノビノビしている」
といったイメージの人もいますよね。
これは、その人がこれまで取ってきた行動に対する評価や信頼などが理由のひとつとして挙げられます。
例えば学校で毎日きちんと宿題をやってくる人とやってこない人。
やってこない人は当然先生に怒られますよね。
ではこの宿題をやってこない人が、キレたら何をするか分からない、手の付けられないような危険人物だったらどうでしょう。
おそらく先生もなかなか怒れないんじゃないでしょうか。
怒る人間というのは、怒る前に必ず相手がどんな人間なのか無意識に確認してから、怒るかどうかの判断をするものなんです。
そして自分が怒っても大丈夫な人間かどうかという判断も、無意識にしてから怒っているのです。
会社なんかでも、怒られるとあたふたしたり、ペコペコ謝ったり、変にふて腐れたような態度を取るような、いわゆる「安心して怒れる人間」というのは事あるごとに怒られます。
逆に、怒られても毅然とした態度をもって正論で切り返してくるような人間というのは、怒る側としてはちょっと怒りにくいですよね。
するとそういった人間は、最初は怒られていてもだんだんと怒られる頻度が減っていったり、または怒られるというよりアドバイスといった柔らかい形で指摘を受けたりするなどのように変わっていきます。
怒る人間というのは、相手を選んで怒っている。
よく怒られる人間は、怒られやすいキャラを自ら演じてしまっているのです。
怒られることを重く受け止めすぎてませんか?

あなたはどうですか?
自分自身の普段の言葉や態度を、振り返ってみてください。
周りと比べてもし怒られることが多いのであれば、あなたはもしかしたら自ら怒られやすいキャラを演じてしまってるのかもしれません。
さっきも言ったように、怒られることに対して変に動揺してあたふたしたり、とにかくその場を何とかやり過ごそうとひたすらペコペコ頭を下げたり、子供のようにブスーっとふて腐れたりする行為というのは、相手に「もっと怒って下さい」とお願いしているようなものです。
怒られた時は、まず落ち着きましょう。
そして相手の目をまっすぐ見据え、途中で相手の言葉を遮らず、最後まで落ち着いた気持ちと態度で話を聞くのです。
怒られてるからといって、慌てる必要も無ければ自分を否定する必要もありません。
自分が直すべき部分があるのなら直す。
迷惑をかけてしまったのであれば、心から謝る。
ただそれだけです。
そしてそれを今後の自分の人生や自分自身の成長に生かしていく。
ただそれだけのことなんです。
シンプルに考えて下さい。
相手を恐れる必要も無ければ、負い目を感じる必要も無い。
自分がダメな人間だなんて思う必要も全く無い。
この経験を今後の自分にどう生かすか、それだけを考えればいいのです。
怒られた事を必要以上に重く受け止めてしまうと、全てがネガティブな考えに傾いてしまったり、または相手の目が気になって居づらくなってしまったりと、全てが悪い方向へと傾いていきます。
でもあなたの頭に浮かぶそのネガティブな考えは、どこまで行ってもあなたの想像でしかないのです。
ただの想像であって、事実ではないんです。
そして怒っている相手は、意外とこちらが考えているほど重くは考えていないものなんです。
つまり自分だけで勝手に深刻になってしまっていることがとても多いのです。
怒られた事を自分で勝手に深刻に受け止め、変に焦ったり恐れた表情・態度を見せるから、余計に相手の目に「怒りやすい人間だ」と映る、つまり怒り甲斐があるように見え、その結果怒る側のいい標的になってしまうのです。
怒ってる人の感情に付き合ってあげる必要なんて無いんですよ。
あなたの人生はあなたのもの。
他人は何も責任を取ってはくれません。
あなたを怒ってる人は、怒ることによってあなたの人生に影響を与えることはしても、その結果あなたがどうなっても、これっぽっちも責任を取る気は無いんですよ。
あなたは、あなたを怒ってる人のために生きてるのではありません。
あなたは自分のため、そしてあなたの大切な人のために生きているのです。
外野に惑わされず、自分の進むべき道を行きましょう。
ということで次回からは「どうすれば怒られない人間になれるのか?」について、より具体的に掘り下げて話していきますので楽しみにしておいてくださいね。
仁より
