#66『会話で疲れる人は、実は〇〇が高い』 | Life Compass

#66『会話で疲れる人は、実は〇〇が高い』

人と会話をした後に、妙にグッタリと疲れること、ありませんか?
仕事でもプライベートでも、僕は人と話す時に結構エネルギーを使うことがあります。
もちろん相手にもよりますが。

反対に、人といくら話し続けても平気な人もいますよね。
なぜか僕の身近にはうるさい人お喋り好きな人が妙に多いのですが、彼ら・彼女らはいくら喋っても話し足りないみたいな顔をしてるんですよね。

彼ら・彼女らと僕とでは、一体何が違うのか?
ということで彼ら・彼女らの会話をしばらく観察したところ、ある決定的な違いに気づいたので、今回それをシェアしようと思います。

 

コミュニケーションには「負荷」がある

実は喋り続けても疲れない人というのは、基本的に自分の話をしている。
つまり、自分の話したい話題や、自分の考え・気持ちなどを一方的に話している人が多い。

逆に疲れる人は、相手の話を聞き、自分の話ではなく相手の話に乗ってあげている割合が多い。
両者の一番の違いは、ココです。

では、なぜこの違いが疲労感に繋がるのか。
想像しながら話を聞いてもらいたいのですが、例えば自分の話をするだけであるなら、自分の思っていることを言うだけでいいので、よって労力はそれほどかからない。

でもこれが、相手の話を理解しようと思えば頭も使うし、集中力もいる。
つまり、“コミュニケーションコスト”がかかるということ。

だから会話で疲れるというのは、実は相手の話をしっかりと聴けている証拠でもあったりする。
なので実はこの負荷を感じるのは弱点ではなく、むしろ能力の表れと言える。

この「コミュニケーションコスト」という視点で考えると、実は聞き上手と話し上手の共通点が見えてくるのです。

 

聞き上手と話し上手の共通点

ということで“聞き上手”と“話し上手”の共通点ですが、まず聞き上手な人は、相手を理解するために認知的な負荷を引き受けている。
つまり相手の言葉の背景にある文脈や感情を読み取り、理解しようと努めている。

一方、話し上手な人は、相手の頭の中を観察し、どのように言えば相手が理解しやすいかを考えて話している。
相手の理解状態を観察しながら言葉を選ぶという負荷を引き受けているということ。

逆に話が下手な人は、自分の言いたいことだけを言うから話が分かりづらく、聞く側に負荷=コミュニケーションコストがかかる。

つまり、聞き上手も話し上手も、そのエネルギーの使い方は違えど「相手側に立つ」という点では共通しているということ。

 

自分の世界に留まるか、相手の世界に入るか

自分の言いたいことだけを言う人、自分の話ばかりをする人は、いわばコミュニケーションが自分の世界の中で完結している。
だから楽なのです。

例えば僕の知り合いに、病的なまでにお喋り好きな年配の男性がいます。
この人は、暇さえあればずっと話し続けている。
誰が相手でも、どんな話題でも話に乗っかってくる。
でもこの人の話は、必ずと言っていいほど最後は自分の話になるんですね。

例えば、興味のない話であっても、途中から自分の好きなジャンルの話につなげていく。
誰かが「体調が悪い」と言えば、「俺なんかもっと体調が悪くてね…」と自分の話をし始める。
誰かが旅行に行った話をすれば、「俺も〇〇に旅行に行ってね、こんなことがあったんだよ」と自分の旅行話にすり替える。

本人は楽しいのかもしれませんが、周りは結構ウンザリしています。
いい加減、この空気に気づいてほしいですね…(笑)

一方、他の知り合いで、同じくお喋り好きな若い女性がいます。
この女性、自分の意見はあまり言わないのですが、話はいつも自然と盛り上がる。
この女性の話し方は、常に相手を会話の中心に置き、相手が会話の主人公になってしまうような話し方をする。
この女性とはもう15年以上の付き合いになりますが、これまでこの女性に対してマイナスイメージを持った人を見たことがない。

この二人の違いは、一体何なのか?
それは、前者の男性は自分の世界の中に留まり、後者の女性は相手の世界に入っている。

相手の世界に入るには、一度自分の視点を横に置いて、相手の認知の枠組みに合わせる必要がある。
これには確かに負荷がかかる。

結論として、コミュニケーション能力の高い人とは、このコミュニケーションコストを引き受けることのできる人だと言えるのではないでしょうか。

 

負荷を引き受け続けることの価値

ということで、この負荷に慣れることが、聞き上手への入り口となる。
そして、この負荷を引き受け続けることで、やがてそれが「技術」となり、さらには「自分にしかできない価値」を生み出していく。

だから、仮に僕のように会話で疲れることがあっても、それを自分の弱点だとか苦手意識を持つ必要はありません。
それは、あなたが相手の世界に入ろうとしている証拠であり、コミュニケーションの本質に向き合っている証でもある。

大切なのは、この負荷を避けることではなく、この負荷とどう付き合っていくか。
そして、この負荷を引き受けることでどんな価値を生み出せるのか、どんな価値を相手に提供できるのかを考えること。

とは言え、もちろん全ての会話において、この負荷を引き受ける必要はないと思います。
先ほど話に出てきたお喋り好きな年配の男性の話に対しては、僕は完全スルーなので、この男性は僕にはまるで話しかけてきません(笑)

それこそ全ての人の話を一生懸命に聞いていたら、あなた自身がパンクする。
自分自身のメンタルを守ることも大事だし、自身のメンタルが安定するからこそ、より良いコミュニケーションも取れるようになる。

なので、ちょっと冷たく聞こえるかもしれませんが、自分にとって聞くべき価値のある相手と、そうでない相手を見極めてください。
ただ、それをあからさまに態度に出すと、無駄に敵を増やしてしまうことにもなりかねないので、その辺はあなたなりに状況を見ながら上手く立ち回ってみてくださいね。

では。

仁より