#70『たった四文字で、人生の可能性が変わる話』 | Life Compass

#70『たった四文字で、人生の可能性が変わる話』

人生を変える言葉って、どんなイメージがありますか?

「絶対にやり遂げる」とか、「自分ならできる」とか。
そういう、力強くて長い言葉を想像する人が多いかもしれません。

でも僕が思う、人生でいちばん大事な言葉はたった四文字です。

難しい言葉でも、特別な言葉でもない。
誰でも今日から使えるのに、でもほとんどの人が使っていない。

その四文字を知る前に、まず少し考えてみてほしいことがあります。

あなたは普段から、無意識にこんな言葉を使っていませんか?
「自分はコミュ障だから」
「どうせ自分には無理だから」
「自分はそういう人間じゃないから」

実はこの口癖が、知らず知らずの内にあなたの未来を固定化しています。
そしてこれから話す四文字が、その固定化を解除する鍵となります。

 

「自分は〇〇だ」は、アイデンティティの宣言になる

たとえば仮に今あなたにはお金が無く、生活が苦しいとします。
そこで、次の2つの文章を読んでみてください。

①「自分は貧乏だ」
②「自分は今、稼ぐスキルをまだ持っていない状態だ」

これは、どちらも「今、お金がない」という事実を指しています。
でも、この二つはまったく別のことを言っているのが分かりますか?

前者の文章を見ると「ああ、この人はこれからもずっと貧乏なままなんだろうな」そう感じますよね。
それに対し後者は「今現在は貧乏だけど、これから先も貧乏のままかは分からない」そのように感じると思います。

前者のように「自分は貧乏だ」と言った瞬間、それは「自分は貧乏という人間である」という宣言になります。
そしてアイデンティティ(自己像)は、人間が無意識に守ろうとするものです。
「自分は貧乏だ」と思えば思うほど、脳はその状態を維持しようと働く。
つまり、この先もずっと貧乏であり続けようとするということ。
その結果、チャンスがあっても気づかなかったり、気づいてもスルーしたりして、貧乏は固定化される。

実は言葉ひとつで、現実は固定化されていくのです。

 

心理学はこれを「自己概念の固定化」と呼ぶ

心理学者のキャロル・ドゥエックは、人の思考パターンを二種類に分けました。

■固定型マインドセット:能力や性質は生まれつき決まっている
■成長型マインドセット:能力や性質は努力と経験で変えられる

面白いのは、使う言語がそのマインドセットを強化するという点です。

「自分はコミュ障だ」という言葉は、固定型マインドセットの言語です。
「自分は今、コミュニケーションがうまくいっていない状態だ」は、成長型の言語。

言葉が思考を作り、思考が行動を作り、行動が現実を作る。
言葉の選び方は、そのいちばん最初の出発点にあるものなんです。

 

「自分は〇〇だ」がよく出る場面

じゃあ具体的にどうすればいいの?という話になりますが、では分かりやすく、いくつか例を挙げてみますね。

・「自分は飽き性だから、何も続かない」
→ 「今はまだ、続けるための仕組みを持っていない状態だ」

・「自分は頭が悪いから、勉強しても無駄だ」
→ 「今はまだ、自分に合った学び方を見つけていない状態だ」

・「自分は内向型だから、人前で話すのは向いていない」
→ 「今はまだ、内向型なりの話し方を身につけていない状態だ」

どうでしょう?
後者に変えるだけで、「今はダメでも、この先はどうなるか分からない」そんな予感を感じませんか?

「今はまだ」という四文字が入るだけで、固定化は解除され、未来の可能性が開き始める。
言葉に躍動感が宿り、その後の思考や行動も変わり始めるのです。

 

実践ワーク:「静止画」を「動画」に変える言い換えトレーニング

ということで、今日からできるシンプルなワークです。

ステップ1:
自分がよく使う「自分は〇〇だ」という言葉を3つ書き出す。

ステップ2:
それぞれを「今はまだ〇〇な状態だ」に言い換える。

ステップ3:
「では、どうすればその状態は変わるか?」を一行だけ書く。

たとえば—
ステップ1:「自分は人付き合いが苦手だ」
ステップ2:「今はまだ、人と関わるエネルギー管理がうまくいっていない状態だ」
ステップ3:「消耗しない関わり方のパターンを一つ覚えれば変わるかもしれない」

これだけで、思考の向きが変わります。
「自分はそういう人間だ」という終着点から、「じゃあどうする?」という出発点へと。

 

現実を直視しながら、可能性も手放さない

誤解してほしくないのですが、僕は単に「ポジティブ思考をしよう」と言っているわけではありません。

「今はお金がない」という現実は、きちんと認める。
「今はうまく話せない」という現実も、目を背けない。

ただ、それが自分の本質だとは思わない。

現実を直視しながら、可能性も閉じない。
その両方を同時に持てるのが、この「状態の言語化」の強さだと思っています。

「自分は〇〇だ」という静止画を、「今はまだ〇〇な状態だ」という動画に変える。
たったそれだけで、あなたの人生の解像度は変わり、人生は動き始める。

騙されたと思って、ぜひ試してみてください。
やり続けることで、必ずあなたの思考が変わり、行動が変わり、未来は変わり始めますから。

では。

仁より