自分との約束を、何度も破ってきた。
やると決めても、続かない。
「どうせ無理だ」と、始める前からどこか自分を疑っている。
そして案の定できなかった自分を見て、
「ほら、やっぱりな」と、また1つ自己否定を積み上げる。
まるで自分のダメな部分を確認するかのように…
僕にはかつて、人生のどん底を彷徨っていた時期があった。
無理な働き方をしすぎて体を何度も壊し、精神も病みかけ、夜になれば浴びるように酒を飲む。
そんな状態で、働き続けていた。
このままでは、僕の人生はいずれ破綻する。
どこかのタイミングで立て直さなければいけない。
…そう、頭では分かっている。
自分なりに、頑張ってもいる。
でも、ここぞという場面で踏ん張りきれない。
楽な方へと流れてしまう。
…結局僕は、変われない。
そんな時、メンターと仰ぐ人物の、ある音声を耳にした。
『多くの人のチャレンジが失敗に終わるのは、その決意が99%以下だから。1%でも穴があると、そこからやらなくてもいい言い訳が噴き出す。99%以下の決意はそもそも、決意ではなく単なる願望でしかない。100%でなければ意味が無い。100%の決意によって、あなたの人生が動き始める。』
まさに、僕自身に向けられた言葉だった。
さらにその後、当時の僕がモデリングしていたGACKTさんの言葉に出会う。
『何かを成し遂げたいなら、「できるか?できないか?」ではなく、「やるか?やらないか?」でもない。「やるか、それとも、もっとやるか」だ。』
僕はやっと、自分に足りなかったものが何なのか、理解した。
僕がまずやるべきと決めたのは、断酒と禁煙だった。
もう何年も手放せなくなっていたアルコール。
そしてヘビースモーカーで30年以上吸い続けていたタバコ。
身体を立て直すためには、まず最初にこの2つをやめなければならない。
この2つが今の僕の精神を安定させていると同時に、僕の体を蝕む大きな要因となっている。
だから僕は、酒とタバコをやめた。
ところがやめたはずなのに、体調は改善するどころか、むしろ大きく崩れた。
4~5日経ったぐらいからか、体のリズムが狂いはじめ、ひどい不調が長く続いた。
また急な断酒と禁煙の反動なのか、無気力状態となり、何もする気が起こらない。
なぜ僕は酒とタバコをやめようとしているのか、もう自分でも分からなくなってきた。
体調を崩してまで頑張って、何の意味がある?
そんな思考が頭の中をグルグルと駆け巡る。
でももう理由など、どうでもいい。
やると決めた。
自分にそう約束した。
自分との約束は、何があっても絶対に守る。
だからやる。
ただ、それだけ。
乗り越えるまで、時間はかかった。
でも体調は少しずつ戻り、それと共にメンタルも安定していった。
そしてこの時、初めて本気で思えた。
やれば、できる。
断酒や禁煙など、大したことではないと思う人もいるかもしれない。
でも僕にとって重要だったのは、その結果よりも、自分との約束を守りきったという事実そのものだった。
自分との約束を破るとは、自分を粗末に扱うことと同じ。
それを繰り返すたびに、自己肯定感は静かに削られていく。
逆に言えば、どんなに小さなことでも自分との約束を守り切るたびに、自分への信頼は積み上がっていく。
それは自信となり、やがて人生を動かす大きな原動力となる。
自分との約束をどう守るのか、その方法は人それぞれだと思う。
でも「できるか?できないか?」を問うている限り、人は必ず「できない理由」を探し始める。
であるなら、その問い自体を捨ててしまえばいい。
迷った時は、「やるか、それとも、もっとやるか」。
100%の決意によって、迷いは無くなる。
そしてあなたの人生は、静かに動き始める。
