#95『何を失っても崩れない、自己肯定感の作り方』 | Life Compass
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#95『何を失っても崩れない、自己肯定感の作り方』

過去にも話してきたとおり、僕は葬送の現場に20年以上立ち続けてきました。

その中で、何百・何千という「逝く人」を見てきた。
老いた人も、若い人も。
社会的に成功を収めた人も、そうでない人も。

様々なバックボーンを持つ人達を見送ってきた。
しかし最期はみんな同じ。
誰もが、手ぶらで逝く。

社会的地位、名誉、財産、実績、家族や友人…
どれだけ積み上げてきたものがあっても、何一つ持って逝けない。

その光景を、僕は何度も何度も見てきた。
そしてこの経験が、ある意味今の僕の在り方の土台にもなっている。

 

多くの人が気づいていない、自分の価値

多くの人が、自分や他人の価値をこう測る。

○○ができるから、価値がある。
○○を持っているから、価値がある。
○○という地位にいるから、価値がある。

裏を返せば、
○○ができなくなったら、価値がなくなる。
○○を失ったら、価値がなくなる。

この考え方だと、自己肯定感というのは積み上げ式になる。
つまり何かを得るたびに積み上がり、逆に何かを失うたびに崩れる。
そして積み上げてきたものが崩れたとき、自己肯定感はマイナスにまで落ちてしまう。

たとえば社会的地位のあった人が、定年退職したとたんにただの人になってしまい、誰からも相手にされなくなるとか。

でも本当に、何もできない自分には価値がないのだろうか。

僕には息子がいる。
息子はまだ半人前であり、フォローしなければならないことも、たくさんある。

でも息子に価値がないか?と言えば、そんなことは全くない。
息子がいてくれるからこそ、僕は頑張れるし、どんな困難が立ちふさがっても立ち続けていられる。
まさに息子の存在こそが、今の僕の力の源泉とも言える。

また僕の知り合いの男性は、年老いた親が歩けなくなり、その介護で苦労しているように見えるが、彼は親のことをとても尊敬しているし、親の存在が彼自身の心の大きな支えになっていると言う。

何かができるから価値があるのではない。
その人間の存在そのものに、すでに価値が宿っている。

 

手ぶら100%という在り方

人間は何も持たない状態で生まれ、そして最期は何も持たずに逝く。
つまり、何もない手ぶらの状態が100%の自分ということ。

でも多くの人は、こう考える。
今の自分は未完成の人間であり、地位や名誉や実績や友人を手に入れることで、未完成の自分が70%、80%、90%…と完成へと近づいていく、と。
そしてそれらを失ったとき、再び不完全なマイナス状態の自分に戻ってしまう。

違う、そうじゃない。
何もない状態がすでに100%の自分であって、何かを手に入れたり、何かができるようになると110%、120%…と増えていく。

では仮に、手に入れたものを失ったら、どうなるか?
…そう、元の100%の自分に戻るだけ。
元々の100%の自分に戻る、ただそれだけ。

だから何を失おうが、恐れる必要はない。
100%の状態の自分に戻って、また歩き始めればいい。

多くの人は、何かを失うことによって自分の価値そのものが無くなってしまうと考えるから、失うことを必要以上に恐れてしまう。
地位や名誉や肩書といったものは、人生において単なる付属品でしかない。
あったらいいが、無ければ無いで別に困るものでもない。

それを理解した時、真の意味で心に揺るぎない落ち着きが生まれる。

 

現場が、骨の髄に刻み込んだ

正直に言うと、実はこの考え方は僕が自分で編み出したものではない。
若い頃にメンターから教わった教えが、原点になっている。
でも、単に知識として頭で理解することと、腹の底から納得することは違う。

葬送の現場で、何百・何千という「手ぶらで逝く人」を見続けてきた。
どれだけのものを手に入れた人も、最期は何も持って逝けない。
その事実を、目の前で何度も何度も見てきた。

だから、僕にとってこれは概念ではない。
現場が、この感覚を骨の髄まで刻み込んでくれた。

 

在り方が、人生を作る

前々回、前回、そして今回の記事、この3本の記事を通じて僕が伝えたかったことがある。

前々回1本目の【#93 目標を達成しようとするから、あなたは挫折する】で話した「目標は手段であり、成長が目的」という考え方。

前回2本目の【#94 自己否定の塊だった僕が、成功だらけの人生に変わった理由】で話した魔法の言葉「さすが俺」。

これらを機能させるには、実はそれを支える土台が必要となる。

その土台とは、ここまで話してきた通り、何を失っても自分の価値は決して揺るがない、何も持たない手ぶらの状態こそが100%の自分だという感覚。

この土台があるからこそ、どんな状況からでも成功体験を拾い、成長し続けられるようになる。
そしてこの土台があるからこそ、道のりそのものを楽しめるようにもなる。

土台とは、まさに自分の在り方そのものであり、在り方によって自分の思考・感情や行動が決まり、そして人生が作られていく。

あなたはすでに、100%だ。
あとは、それを思い出すだけでいい。

仁より